COLUMN

コラム

もしかして逆効果?歯磨きのしすぎで口臭が悪化する理由と正しいケア方法

  • 投稿日: 2025.05.31
  • 更新日: 2025.05.31

「毎日丁寧に歯を磨いているのに、なぜか口臭が気になる…」

「もしかして、その頑張りが逆効果になっているかも?」

そのようなお悩みはありませんか?

実は、良かれと思って行っている過度な歯磨きが、かえって口臭を悪化させてしまうケースがあるのです。

この記事では

  • 歯磨きのしすぎで口臭が悪化するおもな原因
  • 歯磨きのしすぎによる口臭を防ぐオーラルケア4つのポイント
  • 歯磨きのしすぎだけじゃない!その他の口臭対策
  • 口臭ケアにおすすめのアイテム

について解説します。

この記事を読むことで、なぜ「歯磨きのしすぎ」が口臭につながるのか、さらに、口臭を防ぐための正しいオーラルケアの具体的なポイントがわかります。

歯磨きのしすぎで口臭が悪化するおもな原因

丁寧にケアしているつもりが、なぜ口臭を招いてしまうのでしょうか。

歯磨きのしすぎで口臭が悪化する主な原因は、「唾液の減少」と「口腔内組織へのダメージ」の2つが挙げられます。

唾液の減少による口腔乾燥

過度な歯磨きや頻繁なうがいを繰り返すと、口臭予防に不可欠な唾液まで洗い流してしまい、口の中が乾燥(ドライマウス)しやすくなります。

唾液には、お口の中を洗い流す自浄作用や、細菌の増殖を抑える抗菌作用があります。

そのため、唾液が減少すると口腔内で細菌が繁殖しやすくなり、口臭の原因となる揮発性硫黄化合物(VSC)が発生しやすくなるのです。

出典:横浜エス歯科クリニック「悩める口臭を改善へ」

口腔内の組織や舌へのダメージ

硬い歯ブラシでゴシゴシと強く磨いたり、長時間磨きすぎたりすると、歯ぐきなどの粘膜や舌の表面にある「舌乳頭(ぜつにゅうとう)」を傷つけてしまいます。

傷ついた組織から剥がれ落ちた細胞は、細菌にとって格好のエサとなります。

これにより細菌がさらに増殖し、口臭の原因物質を多く産生してしまうため、口臭が悪化する原因となるので注意が必要です。

出典:わかもと製薬「舌磨きは口臭予防に効果絶大!舌苔の正しい取り方と気を付けるべきポイントを解説!」

歯磨きのしすぎによる口臭を防ぐオーラルケア4つのポイント

口臭の悪化を防ぐためには、やみくもに磨くのではなく、正しい知識に基づいたケアが重要です。

ここでは、今日から実践できる4つのオーラルケアのポイントをご紹介します。

  1. 歯磨きは1日2~3回、やさしく丁寧に
  2. 舌のケアは1日1回、やさしく行う
  3. マウスウォッシュを使用する
  4. デンタルフロスや歯間ブラシも一緒に使う

1.歯磨きは1日2~3回、やさしく丁寧に

歯磨きの基本は、朝と就寝前の1日2回です。もし食後に磨く場合でも、1日3回までを目安にしましょう。

1回の歯磨き時間は3分程度で十分です。

歯ブラシを歯と歯ぐきの境目に45度の角度で当て、力を入れずに小刻みに動かすのがポイントです。

強く磨きすぎたり、回数が多すぎたりすると唾液の減少や歯ぐきを傷つける原因になるため、やさしく丁寧なブラッシングを心がけましょう。

2.舌のケアは1日1回、やさしく行う

口臭の主な発生源のひとつが、舌の表面に付着した白い苔のような「舌苔(ぜったい)」です。

舌苔は、剥がれた粘膜の細胞や食べかすなどに細菌が繁殖したものです。

ケアには、舌専用のブラシやクリーナーを使い、1日1回、朝の歯磨き時に行うことをおすすめします。

奥から手前に、力を入れずにやさしく数回なでるように汚れをかき出しましょう。

磨きすぎは舌を傷つけ、逆効果になるため注意が必要です。

3.マウスウォッシュを使用する

歯磨きの仕上げにマウスウォッシュを使うと、口内を隅々まで洗浄でき、爽快感が得られます。ただし、製品選びには注意が必要です。

アルコール成分を含むマウスウォッシュは、口の中の水分を蒸発させやすく、口腔乾燥を招く可能性があります。

口臭対策として使用するなら、唾液の分泌を妨げにくいノンアルコールタイプで、保湿成分が配合されているものを選ぶと良いでしょう。

4.デンタルフロスや歯間ブラシも一緒に使う

歯ブラシだけでは、歯と歯の間の汚れを6割程度しか落とせないといわれています。

歯間に残った歯垢(プラーク)は、虫歯や歯周病だけでなく、強い口臭の原因にもなります。

デンタルフロスや歯間ブラシを毎日のケアに取り入れ、歯ブラシでは届かない汚れをしっかり除去しましょう。

デンタルフロスと歯間ブラシでは使い方が違うので、表でまとめました。

それぞれの歯の使う場所に合った道具を使い分けてみてください。

デンタルフロス歯間ブラシ
特徴糸状の清掃用具小さなブラシ状の清掃用具
適した場所歯と歯のすき間が狭い場所、歯ぐきとの境目歯と歯のすき間が広い場所、ブリッジの下、歯列矯正装置の周り
使い方歯に沿わせてゆっくり挿入し、上下に数回動かして汚れを絡め取るすき間に合ったサイズを選び、ゆっくり挿入して前後に数回動かす

歯磨きのしすぎだけじゃない!その他の口臭対策

口臭の原因は、お口の中の問題だけではありません。

根本的な改善のためには、食生活や生活習慣など、身体の内側からのアプローチも非常に重要です。

食生活の見直しをする

ニンニクやニラ、アルコール、タバコなどは、口臭を強くする原因となるため、摂取は控えめにしましょう。

また、糖分が多い食品は口内細菌のエサになりやすいので注意が必要です。

一方で、リンゴやパイナップルなどの果物に含まれる酵素は、口臭予防に役立ちます。

食物繊維が豊富な野菜や、腸内環境を整えるヨーグルトなども積極的に取り入れましょう。

唾液の分泌を促す

唾液は「天然の歯磨き粉」とも呼ばれるほど、口臭予防に重要な役割を果たします。

食事の際はよく噛んで食べることを意識するだけでも、唾液の分泌は促進されます。

また、キシリトールガムを噛む、こまめに水分を摂る、舌を動かしたり唾液腺(耳の下や顎の下)をやさしく押したりするのも効果的です。

生活習慣を整える

口呼吸は、口内を乾燥させる大きな原因となるため、意識して鼻呼吸を心がけましょう

また、不規則な生活や睡眠不足、ストレスは、唾液の分泌量を減少させ、口臭を悪化させることがあります。

バランスの取れた食事と十分な睡眠をとり、心身ともに健康な状態を保つことが大切です。

就寝中はとくに唾液が減りやすいので、寝る前にコップ一杯の水を飲むのもおすすめです。

口臭ケアの新習慣!VIEAQ ORL TOOTHGEL

口内をしっかり洗浄してケアするなら、舌磨きに加えて「VIEAQ ORL TOOTHGEL(ヴィアクオーラルトゥースジェル)」を使うのがおすすめです。

高いケア効果とやさしい使用感を両立させるため、独自成分「ヴィアクウォーター」をベースに開発しています。

アルコール、防腐剤、研磨剤、界面活性剤、塩素系殺菌剤などを含まない独自処方で、デリケートな口腔内にも使用できます。

泡立たないジェルタイプなので、磨きたい部分を鏡で見ながらじっくり丁寧にブラッシングでき、すすぎが簡単なのもうれしいポイントです。

通常の歯磨きでは落としにくい細菌の膜「バイオフィルム」を浮かせて除去する力で、虫歯・歯周病・口臭をトータルでケアします。

「起床時の口内のネバつきが気になる」「歯ぐきの健康を保ちたい」「刺激の強い歯磨き剤が苦手」といった方に、ぜひ試していただきたい新しいオーラルケアです。

まとめ

良かれと思って行っていた過度な歯磨きが、唾液の減少や口腔内組織へのダメージを引き起こし、かえって口臭を悪化させる可能性があることをご紹介しました。

大切なのは、力の入れすぎや回数の多さではなく、ケアの「質」です。

  • 歯磨きは1日2~3回、やさしく丁寧に
  • 舌のケアやデンタルフロスも習慣にする
  • 生活習慣を見直し、唾液の分泌を促す

これらの正しい知識に基づいたケアを継続することで、口臭の悩みから解放され、自信に満ちた爽やかな息が手に入ります。

今日からさっそく、あなたのオーラルケアを見直してみませんか。