界面活性剤入りの歯磨き粉を使っていませんか？デメリットや正しい選び方を紹介

投稿日: 2025.05.31
更新日: 2025.05.31

「子どもに安心して使える歯磨き粉ってどれ？」

「毎日使う歯磨き粉の成分、本当に安全か気になる…」

このような悩みや疑問はありませんか？

この記事では、

界面活性剤の役割
知っておきたいデメリット
界面活性剤不使用の歯磨き粉を選ぶためのポイント

を詳しく紹介します。

この記事を読めば、あなたとあなたの大切な家族のために、本当に納得できる歯磨き粉選びができるようになります。

健やかで快適な毎日を送るための一歩として、ぜひ参考にしてください。

歯磨き粉の「界面活性剤」とは？

歯磨き粉の成分表示でよく見かける「界面活性剤」とは、一言でいうと「洗浄成分」のことです。

本来、混じり合うことのない水と油のような物質を混ぜ合わせる性質（乳化作用）を持っています。

この性質を利用して、歯の表面に付着した油性の汚れ（プラークなど）を浮かせて落としやすくする役割を担っています。

歯磨き粉だけでなく、洗剤やシャンプー、化粧品など、私たちの身の回りにある多くの商品に配合されている身近な化学物質の一つです。

出典：花王「【成分･働き】界面活性剤とは？」

界面活性剤が歯磨き粉に配合される目的

歯磨き粉に界面活性剤が配合される主な目的は3つあります。

まずは泡立ちを良くするためです。豊かな泡は使用時の爽快感を高め、「しっかり磨けた」という満足感につながります。

また、泡によって歯磨き粉を歯の隅々まで広がりやすくする効果もあります。

次は汚れを落としやすくするためです。

水と油を混ぜ合わせる性質を利用して、歯垢や食べかすといった油性の汚れを歯の表面から浮かび上がらせ、水で洗い流しやすくします。

さらに有効成分を口内全体に行き渡らせる役割を担っています。

虫歯予防成分や、殺菌成分などを口腔内に均一に届けることが可能です。

歯磨き粉によく使われる「界面活性剤」の種類

歯磨き粉にはさまざまな種類の界面活性剤が使われています。代表的なものを以下の表にまとめました。

成分表示をチェックする際の参考にしてください。

成分名	主な特徴
ラウリル硫酸ナトリウム（SLS）	最も一般的に使われている合成界面活性剤。高い洗浄力と発泡性が特徴です
ラウレス硫酸ナトリウム（SLES）	ラウリル硫酸ナトリウムに似た構造で、やや刺激性がマイルドに改良された発泡剤とされています
アルキル硫酸エステルナトリウム	ラウリル硫酸ナトリウムなどと同様に、高い発泡・洗浄作用を持つ界面活性剤の一種です
スルホコラウレート	比較的マイルドな界面活性剤で、歯磨き粉に1～2%程度配合され、発泡や乳化作用を持ちます

界面活性剤入りの歯磨き粉を使う4つのデメリット

洗浄や泡立ちを助ける界面活性剤ですが、その一方で知っておきたいデメリットも存在します。

とくに、刺激に敏感な方やお子さんが使用する場合には注意が必要です。

ここでは、界面活性剤入りの歯磨き粉を使う際に考えられる主な4つのデメリットについて、それぞれ解説していきます。

口内炎や味覚障害のリスクがある
アレルギーを起こす可能性がある
歯の表面を傷つけやすい
舌が白くなる可能性がある

1.口内炎や味覚障害のリスクがある

界面活性剤は、口腔内の粘膜を保護している層を傷つけたり、細胞そのものに刺激を与えたりすることがあります。

そのため、口内炎ができやすくなったり、治りにくくなったりする恐れがあるのです。

また、味覚を感じる舌の細胞（味蕾）に影響を与え、歯磨き後に一時的に食べ物の味が変わって感じられることもあります。

とくに口腔内がデリケートな方や、小さなお子さんが使用する場合には、刺激の少ない商品を選ぶよう心がけましょう。

2.アレルギーを起こす可能性がある

界面活性剤にアレルギーがあると、唇の腫れや乾燥、口角炎、口のまわりのかぶれや湿疹などが起こることがあります。

原因不明の口周りのトラブルが続く場合、毎日使っている歯磨き粉が原因の一つかもしれません。

もしアレルギー反応が疑われる場合は、速やかにその商品の使用を中止し、皮膚科やアレルギー科の専門医に相談することをおすすめします。

3.歯の表面を傷つけやすい

私たちの歯は、唾液の成分から作られる「ペリクル」という薄い膜で保護されています。

しかし、強力な洗浄力を持つ一部の界面活性剤は、この大切なペリクルを過剰に除去してしまいがちです。

ペリクルが剥がれると、歯の内部にある象牙質が露出し、外部からの刺激に対して敏感になります。

これが、冷たいものや熱いものが歯にしみる「知覚過敏」の症状につながることがあるので注意しましょう。

4.舌が白くなる可能性がある

舌の表面は、糸状乳頭という細かい突起で覆われています。

界面活性剤の刺激によってこの部分がダメージを受けたり、口の中が乾燥したりすると、細菌や食べ物のカスなどが付着しやすくなります。

これが、舌の表面が白く見える「舌苔（ぜったい）」が増える原因の一つです。

舌苔が厚くなると、口臭の主な原因となる揮発性硫黄化合物を産生する細菌の温床となってしまいます。

界面活性剤不使用歯磨き粉の選び方5つのポイント

では、界面活性剤不使用の歯磨き粉を選ぶ際には、どのような点に気をつければ良いのでしょうか。

ここでは、安心して使える商品を見つけるための5つのポイントをご紹介します。

成分表示を必ずチェックする
天然由来・無添加に注目する
目的に合ったタイプを選ぶ
使いやすいテクスチャーを選ぶ
成分が全表示されている商品を選ぶ

1.成分表示を必ずチェックする

まずは商品のパッケージ裏面や箱に記載されている「全成分表示」を確認する習慣をつけましょう。

そこに「ラウリル硫酸Na」や「ラウレス硫酸Na」といった合成界面活性剤の名称が含まれていないかを確認します。

また、界面活性剤だけでなく、研磨剤の種類、パラベンなどの防腐剤、合成香料といった、他の添加物についても合わせてチェックすることで、より自分に合った商品を見つけられます。

2.天然由来・無添加に注目する

界面活性剤を使わない商品では、代わりに石けん系の「石けん素地」や「カリ石けん素地」、さらに洗浄力のある植物由来成分「サポニン」などが使われることがあります。

また、パラベン（防腐剤）、合成着色料、合成香料、鉱物油などが無添加である「フリー処方」をうたう商品も増えています。

できるだけ化学物質を避けたい方は、こうした天然由来成分や無添加処方に注目してみましょう。

3.目的に合ったタイプを選ぶ

界面活性剤不使用であることに加え、自分の悩みに合った有効成分が配合されているかを確認することも大切です。

虫歯予防や歯周病ケア、歯を白く見せたいなど目的に合わせて歯磨き粉を選びましょう。

また、子ども用、大人用、知覚過敏用など、使用者の年齢や口腔内の状態に合わせて設計された商品を選ぶことも重要です。

4.使いやすいテクスチャーを選ぶ

歯磨き粉には、一般的なペーストタイプ以外にも、以下のようなさまざまなテクスチャーがあります。

透明なジェルタイプ
泡で出てくるフォームタイプ
さらっとした液体タイプ
昔ながらのパウダー（粉）タイプ

界面活性剤不使用の商品は泡立ちが控えめか、まったく泡立たないものが主流です。

最初は物足りなく感じるかもしれませんが、磨いている箇所を鏡でしっかり確認しながら丁寧にブラッシングできるという大きなメリットがあります。

5.成分が全表示されている商品を選ぶ

現在、日本で販売されている歯磨き粉は、原則として配合されているすべての成分を表示することが義務付けられています。

全成分表示がきちんとされている商品は、企業が消費者に対して情報を誠実に開示する姿勢の表れであり、商品の信頼性を判断する上での一つの材料になります。

成分表示が一部しか記載されていない、あるいは曖昧な表現で詳細が不明な商品は、どのような成分が含まれているかわからないため、避けた方が賢明と言えるでしょう。

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優しい使用感でありながら、口腔内の健康をしっかりとサポートします。

まとめ

毎日使う歯磨き粉だからこそ、その成分や役割を正しく理解し、自分や家族に合ったものを選ぶことが非常に重要です。

界面活性剤にはメリットがある一方で、刺激やアレルギーなどのデメリットも存在します。

VIEAQ ORL TOOTHGELのように、不要な化学成分を極力排除しつつ、口腔内の健康維持に必要な効果を追求した商品を選ぶことは、日々のオーラルケアをより安全で質の高いものにしてくれるでしょう。

最終的には、自分や家族の口腔状態、ライフスタイル、そして成分に対する考え方を総合的に考慮し、心から納得のいく歯磨き粉を選ぶことが健やかな毎日への近道となるでしょう。