COLUMN

コラム

バイオフィルムは歯磨きで除去できる?効果的な磨き方やタイミングを紹介

  • 投稿日: 2025.04.29
  • 更新日: 2025.04.30

毎日欠かさず歯磨きしているつもりでも、歯科検診で「バイオフィルムが付いています」と指摘された経験のある人は多いのではないでしょうか。

バイオフィルムは、放置すると虫歯・歯周病・口臭・歯石の要因になります。

ただし、歯磨きで正しくブラッシングすることで除去しやすくなるため、毎日のケアが欠かせません。

本記事では、バイオフィルムを除去しやすくする歯磨きの方法やタイミングを解説します。

また、歯磨きにプラスすると効果的なツールも紹介しているため、自宅ケアが気になっている人は、ぜひ参考にしてみてください。

バイオフィルムとは?歯磨きで除去できる?

バイオフィルムとは、歯の表面などに付着した細菌である歯垢(プラーク)同士が結びついたフィルム状の膜です。

できてすぐのバイオフィルムは歯磨きで除去が可能ですが、時間が経つと固くなり、歯磨きだけでは除去できません。

ここでは、バイオフィルムが形成されるプロセスと、放置するリスクについて見ていきましょう。

バイオフィルムができる仕組み

バイオフィルムは以下のようなプロセスを経て形成されます。

時間状態歯磨きでの除去
0〜8時間歯の表面に唾液による膜ができ、害のない菌が付着通常の歯磨きで可能
8〜48時間有害な菌が付着し、バイオフィルムの初期段階になるできるだけ早い段階で磨けば除去可能
48〜72時間バイオフィルムの中にある菌が成長し強固になる磨いても除去が困難、歯科医院での治療が必要
72時間以降完全なバイオフィルムとなり歯石化していく除去不可能、歯科医院での治療が必要

出典:コンパスメディカルグループ「バイオフィルムの形成予防 | 歯周病を悪化させるバイオフィルムとは?アルテ歯科・矯正歯科クリニック「歯磨きで取れないバイオフィルムとは?」

このように、時間が経つほどバイオフィルムは除去しにくくなるため、形成後すぐにケアすることがポイントです。

バイオフィルムを放置するリスク

バイオフィルムを放置すると、以下のようなリスクが生じます。

  • バイオフィルム内の細菌が酸を作り、歯のエナメル質を溶かして虫歯の原因になる
  • 歯と歯茎の境目に形成されたバイオフィルムが、歯周病を引き起こす

虫歯や歯周病は歯科医院での治療が必要になり、通院するたびに費用と時間の負担がかかります。

健康な口内環境を維持するために、バイオフィルム形成の初期段階で除去することが大切です。

歯磨きでバイオフィルムを除去するコツ

歯磨きでバイオフィルムを除去するために効果的なコツを2点紹介します。

  • バイオフィルム除去を意識したブラッシングをする
  • バイオフィルムができやすいタイミングに歯磨きをする

それぞれのポイントを詳しく見ていきましょう。

バイオフィルム除去を意識したブラッシングをする

バイオフィルムを効果的に除去するためには、適切なブラッシング方法が欠かせません。

歯ブラシの毛先は、歯の表面に対して直角に当てるようにしましょう。

力を入れすぎず、小刻みに振動させるように磨くのがポイントです。

また、歯と歯茎の境目は、バイオフィルムができやすい場所です。

この部分は強くこすらずに、小さな振動を与えるような感覚で優しく磨きます。

強い力で磨くと、歯茎だけでなく歯の表面も傷つける可能性があり、注意が必要です。

バイオフィルムができやすいタイミングに歯磨きをする

バイオフィルムは歯磨き後約8時間経過してから形成されていくため、「いつ磨くか」が重要です。(※)

8時間毎のタイミングを考えると、1日3回の歯磨きが理想的でしょう。

就寝中は唾液の分泌量が減り、細菌が繁殖しやすい環境になるため、寝る前・起床後の歯磨きは欠かせません。

また、昼食後の歯磨きも効果的です。

時間がない場合には、うがいをするだけでもバイオフィルムの形成を予防できます。

(※)出典:コンパスメディカルグループ「バイオフィルムの形成予防 | 歯周病を悪化させるバイオフィルムとは?

歯磨きにプラスしたい!バイオフィルム除去に効果的なツール

歯ブラシだけでは届かない部分のバイオフィルムも効果的に除去するために、以下のツールを併用することをおすすめします。

  • 歯ブラシとデンタルフロス
  • マウスウォッシュ

それぞれの特徴と使い方を見ていきましょう。

歯間ブラシとデンタルフロス|歯磨きで届かない部分に

歯間ブラシとデンタルフロスを使うと、歯ブラシでは届きにくいバイオフィルムが残りやすい部分のケアができます。

歯間ブラシは歯と歯の間のスペースが比較的広い場合に、デンタルフロスはすき間が狭い場合に使用します。

これらのツールは歯磨きの後に使用すると、より効果的です。

毎日のケアを習慣化することで、歯磨きでは落としきれないバイオフィルム対策につながるでしょう。

マウスウォッシュ|バイオフィルムを除去しやすくする

マウスウォッシュを使って口をゆすぐことで、口腔内のすみずみまで洗浄できます。

エッセンシャルオイル配合のマウスウォッシュを使うことで、バイオフィルムが除去しやすくなるという報告もあります。(※)

歯磨き後の仕上げや日中のリフレッシュとして活用すると良いでしょう。

ただし、マウスウォッシュだけでバイオフィルムを完全に除去することは難しいため、必ずブラッシングと併用することが大切です。


(※)出典:日本歯周病学会歯科衛生士関連委員会 鶴見大学歯学部歯周病学講座 五味一博「歯科衛生士が知っておきたい洗口剤の応用」

VIEAQ ORL TOOTHGEL×歯磨きで手軽にバイオフィルム対策

バイオフィルム対策としておすすめのケア用品が、歯磨きジェルVIEAQ ORL TOOTHGELです。

歯磨き粉の代わりに適量をとってブラッシングすると、歯の表面に付着したバイオフィルムを除去しやすくなります

ジェル状のため、歯と歯茎のすき間や歯周ポケットにも届き留まりやすく、すみずみまでケアできます。

また、研磨剤や防腐剤などを使わずに低刺激であるため、子どもや高齢の方でも使いやすいのが特徴です。

歯磨きによるバイオフィルム対策がより効果的になるでしょう。

まとめ

バイオフィルムは口腔内の細菌が集まって形成される膜状のものです。

放置すると虫歯や歯周病の原因となり、歯科医院での治療が必要になります。

バイオフィルム対策には、正しい磨き方と適切なタイミングでの歯磨きが重要です。

磨き方歯ブラシの毛先を歯面に直角に当て、歯と歯茎の境目は丁寧に
タイミング就寝前・起床後・昼食後の1日3回の歯磨きが理想的

さらに以下のケア用品を活用すると、口腔ケアに効果的です。

  • 歯間ブラシやデンタルフロス
  • マウスウォッシュ

正しい歯磨きでバイオフィルムをしっかり除去すれば、健康な口内環境を維持できます。

歯磨きの際には、VIEAQ ORL TOOTHGELを使うと、バイオフィルムが取り除きやすくなります

ジェルタイプで刺激が少なく、毎日使いやすい点も魅力です。

毎日の歯磨きに取り入れて、効果的なバイオフィルム対策をしましょう。