
歯磨きをしているのにもかかわらず、「バイオフィルムはなぜできる?」と疑問に思っている方は多いのではないでしょうか。
バイオフィルムは細菌が結びついてできた膜であり、放置すると虫歯や口臭、歯周病の原因になります。
社会人にとって清潔感の維持や歯科医院への通院を避けるためにも、自宅ケアは欠かせません。
本記事では、バイオフィルムができるプロセスや原因、影響をわかりやすく解説し、自宅で実践できる予防策も紹介します。
バイオフィルムはなぜできる?

歯磨きしているにもかかわらず、バイオフィルムができる理由は以下のとおりです。
ここでは、
- バイオフィルムができるプロセス
- バイオフィルムができる原因
を詳しく解説します。
バイオフィルムができるプロセス
歯磨き後、歯にバイオフィルムができるまでの工程は以下のとおりです。
- 唾液中にある保護成分が歯の表面に薄い膜をコーティングする
- 体に害の少ない菌が付着する
- 時間が経つと口内にある有害な菌が付着する
- 有害な菌同士が結びついてバイオフィルムが形成される
バイオフィルムは、一般的に歯磨き後およそ8時間で形成が始まり、72時間ほど経過すると細菌同士が結びついた膜となります。(※)
薬剤や唾液も入りにくくなるため、ブラッシングだけでは除去しきれません。
バイオフィルムができあがる前に汚れを取り除けるかどうかが、口内環境を守る分岐点となるでしょう。
(※)出典:コンパスメディカルグループ「バイオフィルムの形成予防 | 歯周病を悪化させるバイオフィルムとは?
バイオフィルムができる原因
バイオフィルムができる主な原因は、歯の表面や歯と歯の間、歯ブラシが届きにくい部分に細菌が残ることです。
セルフケアが不十分なため、細菌が除去されずにバイオフィルムが形成されやすい環境になります。
たとえば、歯磨きが十分できていなかったり、口内の乾燥により菌を洗い流す作用がある唾液の分泌量が少なかったりする状態です。
また、間食や甘いものの頻繁な飲食にも注意が必要です。
口内に過剰な糖分があると、細菌は栄養源として急速に増殖し、バイオフィルム形成が促進されるでしょう。
バイオフィルムができる影響
バイオフィルムができると、さまざまな悪影響が起こります。
具体的な影響と要因は、以下のとおりです。
影響 | 要因 |
虫歯のリスク増加 | バイオフィルム内の細菌が歯を溶かす酸を発生する |
歯周病のリスク増加 | バイオフィルム内の細菌が、歯茎や歯周組織を炎症させる |
口臭の悪化 | 虫歯や歯周病により口内環境が悪化する |
これらの悪影響は、人と会った際の清潔感や好印象を損ねる要因となります。
さらに放置してしまうと、歯科医院での専門的な治療が必要となり、余分な時間とお金を費やしてしまいます。
日々の自宅ケアが非常に重要になるでしょう。
バイオフィルムを除去する自宅ケア3選

バイオフィルムができると除去が難しくなりますが、正しいケアを組み合わせることで効果的に除去できます。
ここでは、自宅で実践できる3つの基本対策をご紹介します。
歯磨き粉とブラッシングで歯の表面をケア
歯磨き粉や毛先の細い歯ブラシを使い、丁寧にブラッシングすることで、バイオフィルム形成前の細菌やヌメリを減らせるため、健康な口内環境をたもてます。
ブラッシングは、歯と歯茎の境目に45度の角度で歯ブラシを当てることがポイントです。
また、最低でも2分間以上は、歯の表面・裏面・噛む面を均等にブラッシングしましょう。
毎日の歯磨きを正しくおこなうことでバイオフィルムができないように予防できます。
歯間ブラシとデンタルフロスで細かい部分をケア
歯と歯の隙間は、普通の歯ブラシでは汚れが残りやすい部分です。
歯間ブラシやデンタルフロスを使用してケアすることが効果的です。
歯間ブラシを使用することで、歯と歯の間にたまった食べかすや細菌を直接除去できます。
さらに、デンタルフロスを使えば、歯の面に沿って細かい汚れを取り除けます。
夜間に細菌が増殖しやすいため、就寝前の使用は、効果的なバイオフィルム抑制につながるでしょう。
マウスウォッシュで口内ケア
ブラッシング後にマウスウォッシュを使うと、ブラッシングだけで落としきれなかった細菌を効果的に抑えられます。
マウスウォッシュは、一時的な細菌の繁殖やバイオフィルムの再形成を防ぐことに効果的です。
15〜30秒間のすすぎで済むため、日中のスキマ時間にも使用しやすいケア用品です。
就寝前の使用では、夜間の細菌活動をブロックする効果が期待できます。
バイオフィルムを気軽に自宅ケア!歯磨きジェル「VIEAQ ORL TOOTHGEL」

VIEAQ ORL TOOTHGELは、通常の歯磨き粉とは異なるジェルタイプの製品です。
歯に直接塗布してブラッシングすることで、バイオフィルムを除去しやすくします。
さらに、アルコールや防腐剤、研磨剤などが含まれていないため、口内に優しい使い心地です。
お口のネバつきや口臭なども防ぎ、口腔内の健康をサポートしてくれます。
まとめ
バイオフィルムは、歯磨きして約8時間後に唾液が作った膜の上に有害な菌が付着することで形成が始まり、72時間ほど経つとできあがります。
バイオフィルムが形成されると、薬剤や唾液が入りにくくなるため、自宅での除去が難しくなります。
歯と歯の間に残った汚れや唾液分泌の不足、甘い飲食物などがバイオフィルムのできるおもな原因です。
そのまま放置すると、虫歯や歯周病、口臭などの問題が引き起こされ、健康面や仕事やプライベートでの対人印象にも悪影響を及ぼしかねません。
バイオフィルムの形成を予防するためにも、
- 正しいブラッシングによる歯磨き
- 歯間ブラシやデンタルフロス
- マウスウォッシュ
での自宅ケアが大切です。
さらに歯磨きの際には、VIEAQ ORL TOOTHGELの併用が効果的。
歯磨き粉の代わりに利用してブラッシングすることでバイオフィルムを除去しやすくする歯磨きジェルです。
効果的なセルフケアでバイオフィルム形成を予防し、清潔感のある健康的な口元を保ちましょう。