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歯の動揺はなぜ起こる?原因・治し方・今日からできる5つのセルフケアを徹底解説

  • 投稿日: 2025.05.31
  • 更新日: 2025.05.31

「最近、食事のときに歯が少しグラグラする気がする」

「硬いものが噛みにくくなった」など、歯の動きに関するお悩みはありませんか?

その気になる歯の揺れは、健康な歯でもわずかに動く生理的なものとは違い、なんらかのトラブルのサインかもしれません。

この記事では、

  • 歯がぐらつく主な原因
  • 原因別の治療法
  • 今日から自宅で始められるセルフケア

までを一通りご紹介します。

不安を解消し、健康な歯を取り戻すための一歩を踏み出しましょう。

歯の動揺とは

歯はあごの骨に直接くっ付いているわけではなく、「歯根膜」という薄いクッション状の膜で支えられています。

この膜のおかげで、健康な歯でも指でそっと押すとわずかに動きます。これが生理的動揺です。

ところが、なんらかの理由で揺れが通常より大きくなると病的動揺と呼ばれ、注意が必要なサインになります。

歯の動揺のおもな原因

歯がグラグラと動揺する原因は一つだけとは限りません。

最も多い原因は歯周病ですが、他にも外傷やかみ合わせの問題など、複数の要因が考えられます。

場合によっては、これらの原因が複合的に関わっていることもあります。

自分の動揺がどのタイプに当てはまるのか、まずは原因を知ることが大切です。

最大の原因は歯周病

歯周病は、プラーク(歯垢)に含まれる細菌が歯茎や歯を支える骨に炎症を引き起こす病気です。

初期段階では自覚症状が少ないですが、進行すると炎症によって歯を支える歯槽骨が徐々に溶かされてしまいます。

歯を支える土台である骨が失われることで、歯を支える力が弱まり、歯がグラグラと動揺するようになります。

そのため、歯周病による動揺は、病気がかなり進行した重度の状態で多く見られるサインだと覚えておきましょう

外傷を受けたとき

転倒や事故、スポーツなどで顔や口を強くぶつけた際に、歯や歯を支える骨に強い衝撃が加わると、歯が動揺することがあります。

この場合、歯を支えている歯根膜が伸びたり、断裂したりすることが原因です。

時には歯の根が折れたり、周囲の骨が骨折したりしている可能性もあります。

外傷による動揺は、特定の歯に急に起こることが多く、痛みや歯の位置のずれを伴うことも少なくありません。

かみ合わせに問題があるとき

無意識に行っている強い噛みしめや歯ぎしりなどで、特定の歯に異常な力が継続的にかかると、歯を支える組織に大きな負担がかかり、歯が動揺する場合があります。

また、過去に治療した被せ物や差し歯の高さが合っていなかったり、土台となる歯が虫歯や破折で弱くなっていたりする場合も、不安定になり歯が動揺することがあります。

このように、特定の歯に過度な力が集中すると、動揺が生じやすくなるので注意しましょう。

歯の動揺を改善するには?原因別の治し方と対策

歯の動揺を改善するためには、まず歯科医院で原因を正確に突き止めることが最も重要です。

治療法は原因によって大きく異なるため、自己判断で放置せず、専門家による診断を受けましょう。

ここでは、主な原因別の治療法を紹介します。

  • 歯周病が原因の場合
  • 歯の根や外傷が原因の場合
  • かみ合わせが原因の場合

歯周病が原因の場合

歯周病による動揺は、まず原因である細菌を徹底的に取り除く歯周病治療が基本です。

歯科医院で歯垢(プラーク)や歯石の除去、歯周ポケット内のクリーニングなどを行い、歯茎の炎症を抑えることを目指します。

歯の動揺が大きく、食事などに支障が出ている場合は、隣の健康な歯とワイヤーや樹脂で連結して固定し、歯を安定させる「スプリング固定」という処置を行うこともあります。

歯の根や外傷が原因の場合

外傷による動揺は、軽度であれば安静にすることで自然に治まることもありますが、動揺が大きい場合は隣の歯と一時的に固定して安静を図ります。

歯の根の先に膿が溜まる病気(根尖性歯周炎)で歯が動揺している場合は、歯の神経治療(根管治療)を行い、根の中の細菌を取り除くことで炎症を抑えます。

歯の根が折れている場合は、残念ながら抜歯が必要となるケースも多いです。

かみ合わせが原因の場合

特定の歯に負担が集中している場合は、その歯のかみ合わせをわずかに削って調整し、咬合力が全体に均等に分散するようにします。

これにより、その歯への過度な圧力を軽減可能です。

さらに、歯ぎしりや食いしばりが原因であれば、就寝時にオーダーメイドのマウスピース(ナイトガード)を装着し、歯とあごにかかる力をやわらげて動揺を防ぎます。

歯の動揺を悪化させないためのセルフケア5選

歯の動揺の治療と並行して、日々のセルフケアを見直すことは、症状の悪化を防ぎ、お口の健康を維持するために非常に重要です。

ここでは、今日から実践できる5つのセルフケアを紹介します。

  1. 正しいブラッシングを徹底する
  2. フロスや歯間ブラシを活用する
  3. 生活習慣を見直す
  4. 噛み合わせや歯ぎしりに注意する
  5. 定期的な歯科受診を欠かさない

1.正しいブラッシングを徹底する

歯の動揺の多くは歯周病が関係しています。

その原因となるプラークをしっかり除去するため、歯と歯茎の境目を意識して、やさしく丁寧に磨きましょう。

歯ブラシの毛先が歯周ポケットや歯と歯の間にきちんと届くように、小刻みに動かすのがポイントです。

力を入れすぎてゴシゴシ磨くと、歯茎を傷つけたり歯を摩耗させたりする原因になるため、注意が必要です。

2.フロスや歯間ブラシを活用する

歯ブラシだけでは、歯と歯の間や歯周ポケットの汚れを6割程度しか落とせないと言われています。(※)

磨き残したプラークは、歯周病や虫歯の温床となります。

デンタルフロスや歯間ブラシを毎日のケアに取り入れ、歯ブラシでは届かない部分の汚れをしっかり除去しましょう。

ゴムタイプや細いワイヤータイプなど、自分の歯並びや歯茎の状態に合わせて適切なものを選ぶことが大切です。

参照:日本歯科医師会「歯の学校vol.74 なぜ?なに?歯医者さん」

3.生活習慣を見直す

お口の健康は、全身の健康と密接に関わっています。

栄養バランスの良い食事を心がけ、よく噛んで食べる習慣をつけましょう。

また、喫煙は歯周病を悪化させる大きな要因の一つです。

十分な睡眠をとることや、ストレスを上手に管理することも、体の免疫力を高め、歯周病の予防に役立ちます。

全身の健康管理が、巡り巡って歯の健康を守ることにもつながります。

4.噛み合わせや歯ぎしりに注意する

日中、無意識に上下の歯を接触させている癖はありませんか?

歯ぎしりは歯やあごに持続的な負担をかけてしまうため、意識して上下の歯を離すように心がけましょう。

また、就寝中の歯ぎしりや食いしばりは、自分ではコントロールできません

自覚がある方や、朝起きたときにあごが疲れている方は、歯科医院で相談し、歯を守るためのマウスピースの使用を検討するのが有効です。

5.定期的な歯科受診を欠かさない

毎日のセルフケアを丁寧に行っていても歯石やバイオフィルム(細菌の膜)を完全に自身で取り除くことは困難です。

これらは歯周病を進行させる足がかりとなってしまいます。

定期的に歯科医院で専門的なクリーニング(PMTC)や検診を受け、セルフケアでは落としきれない汚れを除去してもらいましょう。

お口のトラブルを早期に発見し、早期に治療につなげることが、歯を長く健康に保つ秘訣です。

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まとめ

歯がぐらつくのは、口からの重要なサインです。
原因は歯周病や外傷、かみ合わせの不良などさまざまですが、放置すれば歯を失う恐れがあります。

揺れを感じたら、まず歯科医院で原因を正確に調べてもらい、そのうえで適切な治療を受けましょう。

治療と同時に欠かせないのが、毎日のセルフケアです。
正しいブラッシングやデンタルフロスの併用、生活習慣の見直しを続けることで、動揺の改善と再発防止が期待できます。

さらに、「VIEAQ ORL TOOTHGEL」のように刺激が少なくしっかりケアできる製品を取り入れると、口腔環境をより良好に保てます。

こうした取り組みを重ね、いつまでも自分の歯でおいしく食事を楽しめる未来を目指しましょう。